2012年のGAME BASIC for SEGA SATURN活用法
GAME BASIC for SEGA SATURNはサターン本体のみでの開発も可能です。しかし、PC環境の方がラクなので使わない手はない。PCとサターンの通信にRS-232Cを経由する・・・が、今時(2012年)のマザーボードはRS-232Cのないものもあり、PCとの連動が困難な場合が考えられる。実機サターンもいつまで可動するものか。そこで仮想環境。SSFというサターンエミュレーターを利用します。
SATURN BASICのプログラムソーステキストはコード変換されてバックアップ装置(BRAM、CRAM、FDD)に記憶されるので、SSFの仮想バックアップに移すだけでは読み書きできない。 サターンから見た"COM:"と"CD:"にはテキスト形式のまま保存されるようだ。
SSFに自作プログラムを移行するためにCDイメージ経由で読み込ませてみます。
■ 材料
・GAME BASIC for SEGA SATURN・Deamon Tools Lite 仮想CDの作成、マウントに使用します。
・ImageMaster 仮想CDのフォーマット変換に使用します。
・Imgburn 仮想CDの作成に使用します。
・各種バイナリエディタ
■ SATURN BASIC CDからシステム領域の取り出し
・Daemon Tools Liteを使いサターンBASICのCDを*.mds形式にCDイメージ化します。[ディスクイメージを作成する]
[目的イメージファイル]を*.mds形式に指定
mdsとmdf二つのファイルが生成されます。
次にImageMasterを使い*mdfをiso形式に変換します。
[Read]タブ-[Open]
ISO形式のCDイメージに変換されます。
この時点でISO9660 シングルセッション mode1/2043 でCDイメージができます。
作成されたCDイメージの先頭から0x1060byteをバイナリエディタなどで抜き出しファイル化しておきます。
(とりあえず"ssbasicsys.bin"と名前をつけて保存しておきます)
ここで作成したCDイメージは破棄しても構いません。
(システム領域取り出しの手順を更に簡易にできるような気もするが、1回取り出せば済むので模索していない。)
■ ISOイメージの作成
・GAME BASIC for SEGA SATURNのCD内のファイルをPC側の適当なフォルダーにコピーしておきます。(最小構成に必要なファイルの検証はしていない。サンプルゲームは含めなくても問題ないと思います)
・SSFで利用したいBASICソースファイルを、SATURN BASICのファイルをコピーしたフォルダに入れておきます。
ファイル名規則についてはSATURN BASIC リファレンスマニュアル 96ページを参照
・Imgburnを起動させ[ファイル/フォルダからイメージファイルを作成]
[フォルダの参照...]でサターンBASIC CDとSSFに移行したいファイルをコピーしたフォルダを選択。[オプションタブ]のデータタイプをMODE1/2048、ファイルシステムをISO9660に設定します。
[出力先]でiso形式で保存するようにします。
トラック2にあるべきサターンCDの警告音声は欠落しますが、環境移行が目的なので気にしない。
完成したCDイメージは先頭から0x8000byteまで0で埋まっています。そこに先ほどのファイル(ssbasicsys.bin)を貼り付けます。
・作成したCDイメージから自作プログラムを読み出せるようになり、SSF環境で実行可能です。
CDから読み出しでパワーメモリの1MBやフロッピー枚数の壁を超えられる?とか、漢字フォントいじれる?とか・・・いろいろと未検証です。
HuBASICの時のようにコード変換プログラム作ればいいじゃないか?という気もするが、今回は有り合わせのソフトで環境移行してみました。
蔵出し SATURN BASIC用ゲーム
頭上3D/G
ポリゴン使った1発ネタゲーム その1。
SNAKE GAME 3D/G
ポリゴン使った1発ネタゲーム その2。
Tiny宇宙防衛構想
劣化SDI。
牛DI
Tiny宇宙防衛構想のキャラ差し替え版。ベーマガの牛食えのキャラゲー。
(2012/7/16)